会長(学長)挨拶
平成20年 4月

茨城大学社会連携事業会会長
茨城大学長 菊 池 龍三郎
 
 

 日頃から茨城大学に対してさまざまなご支援をいただいておりますことに心から感謝を申し上げます。
 本学は、半世紀を超える教育研究や社会貢献の実績を基盤として、国立大学、とりわけ地域を拠点とする地方総合大学としての使命の遂行に着実な努力を続けて参りました。法人化して5年目に入りましたが、この間、本学のあるべき姿として、「地域に支えられ、地域から頼りにされる大学」を掲げ、その実現を目指し努力して参りました。
 法人化後の大学は、地域への貢献という面で、その存在理由が地域の方々に強く共感できるものでなければなりません。そこで、平成16年秋に、「茨城大学社会連携事業会」を設立しました。これは、学内外の多くの方々からのご寄付や会費等により、本学の学生、教職員の地域貢献活動を積極的に支援していこうとする趣旨で設立されたものでした。幸い、同窓会等をはじめとする多くの方々からのご理解とご支援を頂き、事業会の基盤も徐々に強化されてきております。さらに翌年には、この事業会の受け皿として「茨城大学地域連携推進本部」を設置し、本部長のもとに教員による地域連携プロジェクトや学生による地域参画プロジェクト等を大変活発に展開しております。中でも、学生地域参画プロジェクトの中には、実際に地域の中に新しい活力を生み出しているものがあり、「学生さん達のお陰で地域に元気が出た」などのお褒めの言葉も頂いているところです。
 さらに留学生支援も行っておりますし、茨城産業会議・茨城県との連携による講演会や水戸黄門まつりへの参加等々、今や本学では、本事業会への多くの方々のご支援、ご協力による多彩な地域連携事業が展開され、多くの学外者の方々から、「法人化後の茨城大学の頑張りが外部によく見えるようになってきている」との高い評価を頂くようになりました。また、昨年には、本学農学部発の日本酒「茨苑」が登場し、「うまい」との評価も頂いているところです。
 この際、昨年度から今年度の本学をめぐるいくつかの動きについて報告しておきます。
 平成19年度には、本学は大学教育センターが理系基礎教育でGPに採択され、また農学部が大学院改革で再びGPに採択されるなど、教育の面で目覚ましい成果をあげました。
 研究面でも、平成20年度は東海村に建設中の大強度陽子加速器施設(J−PARC)が起動し、本学は茨城県から委託された2 本のビームラインの運転・維持・管理並びに開発研究への取り組みを開始します。またこれに伴い、「茨城大学フロンティア応用原子科学研究センター」という相当に大きな研究センターをスタートさせ、研究力の飛躍を図ります。
 東京大学が統括大学のサステナビリティ学連携研究機構(IR3S)のもとに設置した「茨城大学地球変動適応科学研究機関」(ICAS)は今年も大きな成果をあげました。
 研究面のニュースをもう一つ紹介します。人文学部の青山和夫教授が、「古典期マヤ人の日常生活と政治経済組織の研究」によって、平成19年度日本学術振興会賞を受賞しました。マヤ文明はインカ文明より時代的に千年も古く大きく異なる文明であると、実は私も始めて知ったのですが、その中米のマヤ文明の研究で、国際的に極めて高い評価を得ている研究業績が認められたものです。なお皆さんご存じの再生医療研究で次のノーベル賞候補と期待され、今大変注目を浴びている京都大学の山中伸弥教授は昨年度の受賞者でした。更に振興会賞受賞者の中から日本学士院学術奨励賞に5人が選ばれ、そこにも青山教授が文系でただひとり選ばれました。今月はじめ、日本学士院で秋篠宮殿下、同妃殿下ご臨席のもとに授賞式が行われました。大学にとっても名誉なことであります。
 茨城大学は、今後とも地域社会の方々に頼りにされる大学を目指し未来を見て進みます。是非とも社会連携事業会を通して本学をご支援下さるよう心からお願い申し上げます。

平成17年 6月のみなさまへのごあいさつ
平成16年 9月のみなさまへのごあいさつ

 



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